先日、ある本が欲しくて本屋さんに行きました。
検索機で検索をかけて、陳列場所を表示するシートをピーッと出して、そして、探しに行きます。
書棚を見ながら『あったー^^』と見つける瞬間。
この瞬間、好きなんですよね。これができるのがリアルな本屋さんです。
実はこの本、先日息子が受けた、全国模試の国語の試験で引用されていたものなんですね。
この問題文を読んで息子が興味を持ち、息子の興味を持ったものに私が興味を持ったのです。
実際、興味を惹かれる内容でした。
そして、息子に言われて気付きましたけど、私は息子の真似っこばかりです。
息子が興味を持ったものや逆に苦戦しているものは、なぜか一緒に首を突っ込んでしまうのです。
例えば、
・ゴルフ
・ボウリング(継続中)
・合氣道
・ギター
・iPhone(継続中)
・英語の勉強(継続中)
・本
・UFOキャッチャー
ざっと思いついたものを挙げましたが、細かく見たらまだまだあるでしょうね。
確かに息子とは、実際に好きなもの、興味を持つもの、好きなお店、好きな飲食店など被るところはあります。
共通のものを楽しむことで、会話は増えますし、実際好きだから楽しいです。
もしかしたら、私と息子の関係が良好に保てたのは、こうした共通の楽しみがあって、1人でするより2人の方が、より楽しかったからなのかもしれません。
そして、もう一つ。
これは今まで考えていなかったのですが、この行動は私の深層心理から来ていたのかも・・・と思ったんですね。
息子の好きなものを実際に体験することで、息子の心で感じていることを感じ取ろうとしていたのかもしれないなと。
息子のボウリングの監督に、実際に親もボウリングをやって、難しさを体感して欲しいと何度も何度も言われていたのです。
ボウリングは普通に見れば、立っているだけのピンを倒すだけ。見た目にはシンプルなゲームです。
狙いを定めて投げるだけでしょ?
でも、実際はそんなに簡単ではなくて、投げるごとにオイルが減っていくので、それに合わせて投げる必要があるんです。
つまりは同じ投げ方では倒れないってことですね。
ボウリングはパワースポーツと思っていた私でしたが、実は繊細で頭脳を要する、遊びではなく、スポーツだと見方がガラリと変わりました。
外から見ていると、『何で真ん中狙って投げないの?』とか、『何でアレを外すかなー』とか、ホント勝手に思うんです。
それを口に出して言ったら『やっちゃったー』ですよ。
そう簡単にできないことは、同じ経験をすることでわかります。
ボウリングは、私も投げてみることで、息子の感じている難しさを理解できるようになりました。
ですから、
息子が好きで熱中するものは、どんなところに惹かれてそれが好きなのか、それを私自身もやることで感じ、息子が苦手なもの(例えば英語)は、どの部分で、どういう説明が足りなくて、理解できないのか、これも私自身がやることでそれを感じ取ります。
私の息子の不登校への理解は、もしかしたら、多くのことを息子とすることによって、息子の感じていることや言葉にならない思いを私が感じていたからなのかもしれません。
今後は息子に限らず、誰かを理解したいと思ったときは、実際に同じ体験をしてみる。
できないときはイメージだけでもしてみる、ということをして、少しでも寄り添えたらと思っています。