【大丈夫!不登校】ブログ~母の日誌

小学校2年~高校3年まで不登校の息子について書いているブログです。 現在は受験を経て大学生になりました。不登校を受け入れ、変化してきた母の心を綴ります。

母の心

不登校の母親の心は複雑です。その心のうちとは?

投稿日:2016年7月5日


 

不登校という状況が母親の精神に及ぼす影響は、もしかしたら、経験した人にしかわからないものなのかもしれません。

今日は私が嫌だったことを書いてみようと思います。

環境によって違いがあるかもしれませんが、私のケースについて話しをしますね。

 

まずは、両親、義両親について。

両親や義両親はとにかく孫が可愛くて心配。

その気持ちは私も強く感じていました。

 

私の両親(父は息子の不登校前に他界しましたので、ここでは母ですが)は、自ら相談センターに出向くほど息子のことを心配しており、そこでアドバイスを受けたことを教えてくれたり、『行ってみたら?』とすすめてくれたり、積極的に動いていました。

 

私に対しては強い言葉もあって、正直辛いこともありましたね・・・。

でも、息子に対しては一切責めることもなく、私の実家を息子の逃げ場所的なところにしていてくれていましたよ。

親子だから気持ちをストレートにぶつけることもある、そう理解はしていても、私は一生懸命やっているのに、私の行動を責められるのは、苦痛で嫌なことの一つでもありました。

 

次は義両親についてです。

私の義両親は300㎞離れたところに住んでいます。

私達も年に一回帰省するのみ。

なので、義両親との関係には救われていたところが多かったですね。

私の主人の方針が『心配させるから話す必要はない』というものだったので、不登校の事実は一切知らせていませんでした。

 

ただ、高校入学の際に『どこに入ったんだ?』と聞かれ、話さないといけない状況になり、通信制高校に入学したことを、そして、今まで不登校だったことを、私が伝えました。

 

主人には主人の考えがあるのでしょうね。

今でも息子のことは両親には一切話さないのです。

主人の一貫した態度に、義両親の方が気を遣う状況になっておりまして、気にはなっていても聞くことができない状態。

話題を避けているのがわかるので、私としては居心地が悪いですね。

 

ここが私と主人との考えの大きな違いでもあるのです。

このことはまた別記事で改めて書こうと思います。

 

最後にママ友たちとの関係です。

息子は、たまたま一番近い小学校が大学の附属の小学校だったこともあり、附属の幼稚園に入園し、附属の小学校へと入学しました。

 

田舎ではあっても、附属の小学校の入学希望者は多く、試験を受けて、さらにそのあとに抽選があって入学が決まります。

遠くから地下鉄やバスを利用して通う子も多数いました。

放課後は塾に通う子も多くて、全般的に高い学力をキープしている学校だったんですね。

 

簡単に言うと、受験に熱心な家庭の子が集まる学校で、教育熱心な親も多かったということです。

 

こういう環境で不登校になると、ママさん達は遠巻きに距離をとるように接するようになるんですね。

普通に接してくれるということが、学年が上がるにつれて少なくなっていきました。

 

一方で、子供がどんな状況であれ、変わらぬ態度で接してくれるママさんもいて・・・

これは、私の一つの学びにもなったのです。

 

この違いは何なのか?

 

私もママさん達と接しながら、観察し研究をしました。

 

そのひとつの答えとして、ママさん達やその家庭が何を重視しているか?ではないかと思ったのです。

 

類友の法則という言葉があります。

付き合う人で人生も変わるくらいに、誰と付き合うかはその人に人生に大きな影響を及ぼします。

受験に熱心な家庭であれば、切磋琢磨しながら学力を上げる環境に身を置いた方が、成績は伸びていきます。

これは大切な要素ですよね。

 

ですから、私が受験組から距離を置かれるのは致し方なく、それで良かったのです。

私がそこに入ることを望むかと言ったら、私も全く望まないことなのでね。

 

親子共々、私達と変わらず接してくれた人達というのは、一般的に子供に対して強い教育意識、学歴意識は持っていなくて、好きなスポーツを一生懸命やっていたり、子供同士の遊びを大切にしたり、のびのびと育てている家庭が多かったように思います。

 

その中で、とても印象に残っている子を紹介しますね。

これからも忘れることはないだろう?これからも変わらず付き合っていくのだろう?そう思える親子です。

その子は幼稚園から今までずっと変わらず仲良くしている息子の大切な友人です。

一度その子に聞いてみたことがありました。

 

『〇〇は学校に行けていないのに、どうしていつも遊んでくれるの?』と。

 

その子の答えは、

『だって、〇〇と遊ぶと楽しいから^^』

 

その子にとったら、不登校なんてことは全然問題ではなくて、ただ息子と遊ぶのが楽しい、息子自身を、息子という人間そのものを見てくれていたんですね。

この子の親も全く変わらずに、むしろ『いつもうちの子がお世話になって・・』と不登校なんて関係ないよ^^という接し方だったんですよ。

ママさん達の遠巻きな接し方に納得はしていても、どこかで寂しさは拭えずにいた私ですので、この接し方は本当に嬉しかったですね。

今でもこの親子とはお付き合いが続いています。

 

子供が不登校になると、知らず知らずのうちに親も卑屈になりがちで、捉え方もネガティブで被害妄想的にもなります。

今、思い返しながら書いていて、『おい、考え方がひねくれているぞ!』と自分で突っ込みをいれていたところです。

 

でも、その頃は気持ちが塞ぎ込んでいて、ここに書いたことは当時の私の正直な気持ちなんですよ。

 

小学校時代に、ちょっと悲しかった付き合い方とすごく嬉しかった付き合い方の両方を経験できたことは、今の私の大きな財産となっています。

 

これは人としてとても大切なことだと思っているのですが、どんな状況にあっても、

『その人を尊重して接する』
『偏見のない目で人を見る』

このことを忘れてはいけないし、なかなかできないときもありますが、意識しないといけないことです。

 

これが、私が経験から得た学びです。

 








-母の心

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