ここ最近、オリンピックを観ていて思います。
選手は『金メダル』というゴール、目標に向かって、相当辛い練習を日々こなしてきたんだろうなって。
自分で決めた一つの目標に向かって、努力を重ねる姿は美しい!
オリンピックまでの集中力、モチベーションは相当なものでしょうね。
でも、オリンピックを終えた後は、どんな気持ちになるんでしょう?
オリンピックを目標にし、それぞれの結果を受け止め持ち帰る選手たちですが、自分の目標設定によっては、燃え尽きてしまって、何もやる気が起きない・・・
ということもあるでしょうね。
全般的にみれば、まだまだ20代、30代の人生としては青年期の彼ら。
私も歳を重ねてきて、ほぼほぼ娘、息子でもおかしくない世代の選手達なんですよね。
彼らにとっては、これからの方がまだまだ長い人生です。
オリンピックは人生の通過点。これからの長い人生においても、何かを貫いていく目標を持っていって欲しいな、と母心から思います。
人生で目指すゴールがあって、その中間に物的、数値的中間目標があれば、また、次の目標も目指していけますが、近くばかりを見ていて、人生での目指すゴールがぼやけていると、目標を達成しするたびに、迷子になってしまうことが多いような気がするんですよね。
私もこれは経験がありました。
達成したい、つかみたいものがあるうちは、情熱を持って取り組めていたのに、
いざ、手にすると・・・
心にポッカリ穴が空くような状態になってしまって、
『自分は何をしたいんだろう?』
『どんな喜びを得たいんだろう?』
となるのです。
私は数年の間、モやっとした時期を過ごしました。
私が考えるに、中間にある目標って、『自分』が『自分のために』頑張る傾向が強いと思うんです。
家族や周囲のサポートもあって、その達成を周りも喜んでくれることも多いのですが、どちらかというと『自分のため』の喜びの方が大きい。
一方、人生で最終的に果たす喜びというのは、必ず『他者』が介在していて、それもどれだけ多くの『他者』を巻き込み喜ばせたかによって、自分の感じる幸福度、満足度が決まると思えるようになってきました。
自己を中心とした達成も勿論嬉しいけれど、他者が介在する喜びはそれを超えます。
・あなたに会えてよかった
・あなたのおかげで助かった
・あなたにまた会いたい
こんな感情が心を幸せにするんですよね。
人生の目的を他者との喜びに置く人は、豊かな人生を送れると思うし、中間目標を達成しても燃え尽きるなんてことはないと思います。
自分が何を通して、他者を喜ばせる人生を歩んでいくのか、ここまで考える人はなかなかいないのかもしれませんが、これができたら幸せな人生を歩めるような気がしています。