小学校、中学校時代に不登校を経験すると、高校をどうするか?というのが、子供のとっても親にとっても悩みとしてあるものだと思います。
できれば、全日制の普通高校に・・・
これは親が一番安心する選択かもしれませんよね。
それはそうなんですが、通うのは親ではなくて子供。
親としてできるのは、できるだけ情報を集めたり、学校見学があるなら連れて行って子供にその学校の雰囲気を肌で感じさせる、そのくらいでしょうか?
親の希望的感情は抑え、子供に決断させるのが大切ですね。
ロバート・チヤルディー二『影響力の武器』という本があるのですが、それにはこう書かれています。
人は自分が外部からの強い圧力なしに、ある行為をする選択を行ったと考えるときに、その行為の責任が自分にあると認めるようになります。
影響力の武器 ロバートチャルディー二 誠信書房 P150より
子供が自分で選択すれば、少なくとも自分の選んだことに責任を持ちます。
それでも、ダメで無理な場合もあるかもしれませんが、それはその時にまた考えればいいと思うんです。
行ってみてだめだった、やってみてだめだった、合ってるかと思ったけど、思っていたのとは違った、そういうこともありますよ。
自分の苦手のものがわかってよかったね、そう思えばいいだけです。
これ、同じことが子供の習い事にも言えますよね?
友達がやってるから、楽しそうだから、やってみたい!
この気持ちは本当の気持ち。
でも、やってみたらやっぱり向かないな、と思うことは誰でもあって、それは自分でよくわかるんですよね。
私は小学校6年間、ピアノを習っていました。
やりたかったんです!
でも、早々に合わないな・・・と感じてはいました。
私は体を動かしたりする方が好きだったんですね。
でも、自分でやる!と言った責任からか、親にやめたいと言えず、もし言ったらどんな言葉が返ってくるかというのも、子供ながらにわかっていたのです。
私は結局6年間続けてしまいましたけど、これは今では要らなかった6年間だったと思っています。
やめていれば、私も嫌なものから解放されたわけだし、親も無駄な月謝を払わなくても済んだんですよ。
これは、私のちょっとした教訓ですね。
子供に責任を持たせる意味で自分で選択をさせることは大切。
でも、それが向かなかったときに、それを受け入れることがもっと大切。
子供がやめたいと思ったときに、やめたい・・・と言える空気感をつくっておくことがもっともっと大切。
これは私が経験から実感し、意識していることでもあるんですね。
親も感情があるから難しいことも多いんですが、言葉だけはなく、表情や態度でも現さないことができるか、です。
親にその姿勢があれば、子供はいつでも安心していろんな冒険ができるんです。
ダメでも、失敗しても、受け入れてくれる親。
自分が迷ったときは、いつでも話せる親。
お子さんの性格によっては、ちょっと頑張りを効かせる必要な子供がいるかもしれませんが、子供が選んだこと、それでダメだったこと、全てをドンと受け止める器って大切です。
不登校の子供を持つとうまくいかないことだらけです。
私も随分嫌な表情や態度をしてきたんですよ。子供は敏感ですからその態度に傷つていたかも、です。
我が子だから、こうしてここまで母親を赦してくれてもいたのかな?
そう考えると、成長しあって、赦しあって、なんでしょうかね。
投資でも『損切り』が大切なように、切り替えることが重要な時もあります。
自分で決めて、自分で決めた道を歩かせてみる。
でも、それがダメだった場合のことも、頭の中では想定しておくんです。
子供も私もトライ&エラーを繰り返しながら前に進んでいくのですから、それでいいんですよね^^