【大丈夫!不登校】ブログ~母の日誌

小学校2年~高校3年まで不登校の息子について書いているブログです。 現在は受験を経て大学生になりました。不登校を受け入れ、変化してきた母の心を綴ります。

想い

子供に残していきたいものは何ですか?

投稿日:2016年11月3日


 

子供に何を残して行くか?

このことは以前から漠然と考えていたことではあったのですが、この考え方にもかなり変化が生じてきました。

初めは、息子が病弱だったこともあり、生活に困らない金銭と金銭的な仕組みを残していこう、そう思っていたのです。

でも、今は違います。

金銭や物もあるに越したことはありません。

ただ、これらを自分で持つ時までに、きちんと扱える人間的器になっていないと維持していくことはできないし、減らすことはあっても増やすことは難しい。

これは、身内の中でも実際に会ったことで、私は現に見てきました。

金銭的、物質的なものから得られる幸せは、その瞬間、瞬間だったりでどちらかというと一時的なもの。

恐ろしいのは、無くなってから、どうしてもっと残してくれなかったの?という気持ちが出てきはしないかということで、親が残してくれた物質的なものを軽んじてしまう人がいるのも事実なのです。

欲が相続問題に発展し、親の思いはかき消されてしまいます。

遺産はもっと重いもの、私はそう思います。

 

このようなケースを見て来たからなのか、何かを残すというのは『心に残るもの』いつしか、私はそう思うようになりました。

あなたの心に残るものって何でしょうか?

私が自分にこの問いを向けるなら、少なくとも、金銭や物質ではないものを答えると思います。

 

私の両親が何を残してくれたか?

決して、金銭や物質ではなくて『親の背中』なんですよね。

決して、いい背中ばかりではありません。親だって完璧だったわけではないし、今の私のように、悩みながら親をしてきたのですから。

親に限らず、亡くなった人を偲ぶとき、私が思い出すのはその人の人柄なのです。

私にとっては、これが心に残るもの。

親が自分にしてくれただけなら、自分だけの感謝で終わってしまいますが、多くの人に『素敵な方だった・・・』と言われることは、子供としては嬉しいし、誇りでもあります。

多くの人に手を差し伸べて、笑わせて、喜びを与えて、感動を与えて、影響を与えて、その姿が心に残るから、これが残していくものかな?

これは私の思うことであって、残していくものも人によって様々でいいんですよ。

 

私が残していきたいのは、少しのお金といろんな知識や知恵、そして、1番は私の生き方かな。

情けない姿も反面教師で残していきます(笑)

この不登校という時期をどう乗り切るのか、親として、人として、どう生きるのか、今の自分の生き方のようでもあって、子供にも残していく生き方でもあるんだよなぁって、こんな考えも持つようになってきましたね。

そう思うと、不登校は大変だけど、子供に残すものも多い人生になるのかなと思います。

 








-想い

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

不登校の復学のポイントは、その子が感じる楽しさもあるのかな?

  今日、たまたま『しくじり先生』で、そのまんま東さんが話しているのを観ました。 ほんと、タイミングよく私の目に飛び込んで来て、必要な情報はちゃんとキャッチできるんだぁ、と嬉しくなりましたよ …

不登校の子供に見せたくない言葉

  不登校のブログを書いていると、不登校関連の情報も目に入ってくるし、優しくない言い方も目に入ってしまいます。 今回目に入ってきたのは、底辺という文字。 不登校だと、底辺高校、底辺大学にしか …

聞き飽きた言葉ですが「人は変えられず、変えられるのは自分だけ」を実感

  息子の夏休みは日中から深夜まで遊んだ日があると思いきや、翌日は一日寝て過ごす、という極端な生活。 最近は、高校の友達を誘ってメダルゲームに行くことが多いかな? 一応最終の電車では帰ってく …

不登校はハイレベルな親育て

  『内村選手って、2人子供いるんだぁ』 『27歳で2人か。早くに子育てが終わっていいな』   主人とオリンピックを観ながらの会話です。 このとき、私の中で、 『???』 &nbs …

苦しいとき、何かが間違っていると考えたことはありますか?

  不登校も人間関係も恋愛関係もお互いに気持ちが合っていないと苦しみが生じます。 不登校は親子の関係で人間関係だから、全ては人間関係の苦しみが大きいということかな? 不登校と言われる子供はま …