【大丈夫!不登校】ブログ~母の日誌

小学校2年~高校3年まで不登校の息子について書いているブログです。 現在は受験を経て大学生になりました。不登校を受け入れ、変化してきた母の心を綴ります。

考え方

不登校の子供を持つ母親の怖れの正体

投稿日:2016年7月10日


 

子供が不登校になると、親は毎日悩みます。

出口がない迷路を歩き続けているのではないか?そんな不安に駆られます。

本当に解消するのだろうか・・・と。

 

誰でもそうだと思います。

現在元気に登校しているお子さんが通えなくなって、何も思わない母親はいないです。

 

この不安ってなんなのでしょうね。

 

この心理を掘り下げてみると・・・

 

子供の将来が心配・・・なんですよね?

でも、なぜ通えないことが子供の将来をダメなものにする、と思えてしまうのでしょうか?

 

私は、これには日本特有の文化や国民性が影響しているのではないか?と思ったのです。

 

あくまで私の主観であることを踏まえて続きを読んでください。

 

日本人は『他の人と一緒だと安心』というところが強いように思うんです。

 

こんな話を聞いたことがあります。

船から海に飛び込ませる必要があるときにかける効果的な言葉は、

アメリカ人には『ここで飛び込むとヒーローになれますよ』
イタリア人には『ここで飛び込むと女性にもてますよ』
そして、日本人には『みんな飛び込んでいますよ』

なんだそうです。

 

なんとなくわかるような気がしませんか?

 

これは私たちが学校でそのように教育されてきたからであって、同じであることで安心感を得ているからなんですよね。

自分がその中に入っているとわかりずらいのですが、一旦その外に出ると『あれれ???』とある種の洗脳に近いものに気付けると思います。

海外留学や海外旅行をして、各国の文化を体感している方はよーくわかると思うんです。

 

学校での教育

・決まった時間での登下校
・時間割に沿った授業
・決められた時間の給食
・運動会でのクラス対抗という意識のもと、同じ目標に向かう協力、団結を学ぶ経験
・授業で自分の考えをみんなの前で発表する
・宿題の提出

いろいろありますが、会社勤め、組織人としてのスタートがスムーズにできるような学びが自然とできるように教育カリキュラムが整っています。

仮に、個人レベルで事業をしたり、会社経営をしたり、ということを学校教育の延長だけですることは相当難しいですよね?

それは教育されていないからです。

 

まだまだ組織に入るというのが大多数を占めていますから、学校に通えれば、就職口を見つけられる可能性があるし、人と同じことをしていれば、それだけで親は安心感が得られるのです。

 

ちょっと、自分の中にこんな傾向がないか、正直に見つめてください。

自分の感情を正当化しないで素直な心で感じてみてください。

 

不登校は少数派です。安心とは反対の立場です。

不安ですよね?
怖いですよね?

ネガティブな感情は、自分で勝手に大きくしてしまうことができる厄介な感情です。

無意識でいると引っ張られて、どんどん深みにハマるということが私は何度もありました。

なので、ちょっと発想を転換してみます。

 

ここで、ちょっとイメージしてみてください。

子供はいずれ成長し大人になります。
不登校を経験した大人ですね。

あなたのイメージするお子さんはどんな感じでしょうか?

・不登校を克服し、復学して、立派に会社勤めをしているのでしょうか?

・組織はやっぱり向かないと、自分で才能を活かせる分野で独立しているでしょうか?

それとも、

・引きこもりの生活しているのでしょうか?

 

引きこもりでも立派にやっている方がいます。その方法が本人に合うやり方なら、それがいいんです。

 

少なくとも、不登校の子はほとんどの人が経験したことがない経験をしています。

不登校の子の気持ちは不登校の子しかわからないでしょう。そういう強みもあります。

不安や怖れはすぐ出てくるのに、良いと思われるものはなかなかでてこないですよね?

でも、物事というのは良い面も悪い面もあるものです。

 

私が無理してでも考えたことを書いてみますね。

私は不登校の子はある意味すごい実行力を持っていると思っています。

それは『行かない』という選択を貫く実行力。

 

『無理・・・』と行かないことは、逃げであり、甘えだという人がいるかもしれません。

でも、本人は『嫌なことや我慢できないことをしない』という行動を実際に起こしているんです。

 

世の中にどれだけの人が我慢して生活しているでしょう?

 

学校教育に忠実に真面目に向き合ってきた方ほど頑張っているのではないでしょうか?

知人の会社(一部上場企業です)では、50代の人をリストラし、若い派遣社員を雇い始めているそうです。

次は私か?子供にまだお金がかかるのに・・・とすごく不安になりますよね。

学校にいって、いい大学に入って、いい会社に入って・・・

就職したとき、親は安心していたと思うんです。

でも時流が変わればこういったことも起きる可能性はあって、これだから安心というのは決してないのです。

安心というのは幻であって、確実ではないんですよね。

一緒にリストラされたら安心と言えますか?
あいつもリストラされたからで済ませることができますか?

 

学校から会社へのレールに乗り組織の歯車になる、この方法しか知らないのは危険だと私は感じています。

しかし、不登校を経験している親子であれば、会社に勤める以外の方法に目を向けるということに、柔軟性を持てると思うんです。

というか、そう考えざるを得なかった・・・というのが私の状況なんですけどね。

 

人と違った考えをできるというのが不登校の利点。

サラリーマン、OL以外の職業も考えることができるというのも利点。

経験を経て、ご自身がカウンセラーになれるということも利点。

人の心の痛みがわかるというのも利点です。

克服して大多数のサラリーマンになったら、心理面でこれは大きく働くと思いますよ。

ここから、何を私は学べるか?これをプラスに変えるにはどう考えたらいいのか?

これは難しいチャレンジです。

でも、考えてみることは、思わぬチャンスや閃きを生むこともあります。

 

深呼吸を10回して考えてみましょう!

 








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