【大丈夫!不登校】ブログ~母の日誌

小学校2年~高校3年まで不登校の息子について書いているブログです。 現在は受験を経て大学生になりました。不登校を受け入れ、変化してきた母の心を綴ります。

考え方

なぜ、子供が不登校であることを言えないのか

投稿日:2017年6月14日


 

最近いただくメールで「子供が不登校であることを言えない」という声が多いなと感じています。

今日は、そのことに関して私が思うことを伝えていきますね。

私も最初から息子の不登校を言えたわけではなく、誰にも言えない期間が何年もありましたよ。

親にも友人にも・・ですね。その頃は主人の理解も協力も得られなかったので、一人で悶々としておりました(笑)。これが普通なので、何も人に言えなくても良いんじゃないかなって思います。

今は言えなくても、不登校への理解が深まり、視野が広がり、多様な見方や考え方をできるようになって、あなたは確実に成長していきます。話す、話さないは別にして、この段階をクリアできる日がきっと来ます(#^^#)

 

これね、私もいろいろと「何でだろう?」と追究してきた部分でもあるんですよね。

「どうしてこんなに子供を行かせようとしてしまうのか?」
「学校に行かないとどんなことが起こってしまうのだろう?何が起こってしまうのだろう?」
「子供が学校に行けないのはなぜなんだろう?」

いろいろ考えましたね。

私達は学校に行くのが普通とされる中を生きているし、そうすることに安心感を抱いています。

人と一緒だから安心!という心理が大きくて、周りのみんなが信じていること、この場合は「学校に行く」ですけど、それに逆らうことはものすごく不安なんですよ。

私達は他人を真似るように、倣うようにプログラミングされているように感じます。

だから、今まで通えていた子供が通えなくなった時、世界がひっくり返るくらいの衝撃を受けるんだと思いますよ。だって、今まで自分が信じて疑わず、疑問さえ持っていなかったものに直面してしまうんですからね。

これが普通の現実です。だから、安心してください。

不登校にうまく対応しているなぁと思える方は、不登校に関する知識を深めた方です。

でもね、残念ながら、この理解がすんなりと行かないんですわー。

成績優秀で真面目な方、頭の良い方の方が苦労しているかもしれませんね。良い成績をおさめ、そこそこの大学を卒業して、そこそこの会社に就職してきた、この経験が皮肉なことに理解を妨げているように思います。

学校って何か楽しみがあるから通えたと思いませんか?あなたはどうでしたか?勉強が面白くて行っていたと言えますか?友達と遊ぶことだったり、部活だったり、夏であればプールだったり、まれに授業が面白ければその授業を楽しみしていく、そんな動機ではありませんでしたか?

不登校の子供たちは楽しみを見つけられないどころか、理由はわからないけど、窮屈で苦しいものを感じているはず。それが積み重なります。しかも、それを理解してくれる人はいない状況。

親も苦しい。子供も苦しい。まるで鏡を見ているようですよね。

 

あなたも相当不登校に関して調べてきたでしょ?

不登校になったときと比べて相当知識が増えていると思います。ただ、増えてはいても「学校は行くもの」という信じている思いだったり、周りと一緒という安心にすがりたい思いだったり、これらがまだまだ頭の中を占めていて、前の慣れ親しんだ思考を捨てまい、維持しよう、と葛藤が起きるのです。

長年の思考習慣を変えるのにはそれなりの時間がかかります。強く思い込まされたものを覆すのは大変なことです。

でもね、踏ん張ってこの段階を超えると、いろんなことが見えてくるのを実感できると私は思えています。

子供の心の痛み、子供の良いところ、子供の優しさ、たくさんのものが本当に愛おしいくらいに心に入ってきたり、それと同時に学校教育の問題も見えてきたりね。

ここまで来ると、学校や周りに任せるというのではなく、自分が舵を取ろうという意識が芽生えてくるんですよ。

あなたには子供の良さを大切に思う心が前面に出てくるようになってきます。それが学校では活かせないということに気付くかもしれません。むしろ、学校に行くことがマイナスと思うことがあるかもしれません。

今、いろいろと振り返りながら書いていますが、

・子供を純粋な目で、濁りのない心の目で見れるようになること

・学校という存在を今までの刷り込まれた情報ではなく、自分の考えで観ることができるようになること

こうしたことができるようになると新たな「安心」が生まれるのかもしれません。

自分と子供を信じるという安心ですね。自分なりの安心を得られれば、不登校は問題でもなく隠すことでもなくなります。

 

あなたが自分の考えと思っていることは、あなた自身の考えではないことも多いかもしれなくて、教わったことを無条件に信じ、自分の考えと思っていることも多数あるはず。

そこに気付いて、自分の新しい考えというのを少しずつ入れていくことで、世界観が広がっていきますよ。

通えるという世界観、通えないという世界観、あなたは両方の価値観を知ることになり、世界観を増やすことはあなたの成長につながり、それが「自信」になり、「安心」になり、不登校の事実を話せるようになっていく、という私の分析です。

ゆっくり成長していきましょう(^^♪

 








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