10年後、息子はどうなっているんだろう?
これは、時々湧いてくる私の想いです。
10年後は28歳。普通に考えれば、仕事をしている年齢。
もしかしてニート?
なんて不安もないわけではない。
でも、どちらかというと、私の中では明るいイメージ像が強いです。
息子が目指しているのは臨床心理士。
現時点では民間の資格で、大学院まで行くことが必要だそうです。
10年後、臨床心理士として人の役に立てているだろうか?
臨床心理士としての息子の姿は、かなり鮮明に想像できる私がいます。
もしかしたら、適職かも・・・とも思えるところもあります。
息子は、昔からちょっと大人びた雰囲気を持っていて、周囲からはかなり浮いていた存在でした。
今でもそれは感じていて、主人や私以上に熟している・・・と感じることも多いんです。
地球年齢では18歳ですけど、なんか、魂の年齢は老人かもしれません(笑)
息子が選んだ臨床心理士。
これは本人が不登校で苦しんだから、ということも含んでいると思います。
『自分だったら通えない子供の気持ちがわかる』
『自分だったらこんな対応はしない』
『自分だったら学校に行かずともできる勉強方法を教えられる』
自分の経験から思うこともあり、行き届いていないと思うこともあり、全ては自らの経験から。
10年後の息子がどうなっているかはわかりませんが、臨床心理士になっているとしたら、不登校が生きた経験になります。
決して、マイナスではなくて、不登校に関しては、誰よりも理解できる臨床心理士になれるのかもしれません。
マイナス要素に捉えられる昼夜逆転も、息子の発想は、
『不眠症で寝れない方と話すのもいい』
と言います。
こんな言葉から、
昼夜逆転も、もしかしたら『不眠症』でもあったのか・・・と今更ながら思わされました。
夜はやっぱり闇の時間ですから、思考も闇方面に傾きがちです。
悩みがあれば、その傾向は強まるでしょう。
もしかしたら、そんな時間もあったのかもしれません。
親から見たらだらしない行動も、子供本人にしたら『寝れない時間』だった可能性もあって、昼に寝れることは睡眠がとれているから良し、ということかーと思ったり。
不登校の子の心理は複雑ですね。
私の理解の及ばないところはまだまだあります。
理解ができたとしても、今私がしているように、
『そういえば、あのとき・・・』
みたいな感じであとから気付くのです。
全ての過程を経験することで、その時、相手の抱える感情がわかるんですよね。わかるから助言も真実味を帯びるし、聴く人の心に入ってもいくのでしょう。
これは私も同じ。
通えない子供の気持ちはわからないこところもあるけれど、通えないお母さんの気持ちはわかります。
わかってもらえる安心感って、悩んでいる真っ只中では安らぎにもつながりますから。
息子が、不登校の子、不眠症の方の気持ちに寄り添える臨床心理士になれたら、私は親として嬉しいですね。