期待してしまう・・・
これは誰でもあることですよね。
でも、その期待を胸に秘めていても、それが相手に伝わってしまうから厄介でもあります。
登校期待もそうだけど、受験となるとまた期待が出てしまう(笑)
これは親にならないとわからないかもね。
お子さんがが複数いて、下が控えているとなれば、経済的事情から、上にはどうしても「できれば…」とか「頑張って…」という想いが出てくるのも致し方ないことです。
逆境に強い子供ならそれが発奮材料になるかもしれない。
しかし、そんな強い子ばかりではなく重圧で苦しくなってしまう子供もいますよね。
それが蓄積すれば、実力が発揮できないばかりか、笑顔が消えてその子らしさが失せてしまうことだってあります。
私も息子の受験では期待した一人(笑)
一浪しても良いとは思いつつ、心ではどこかで願っていたところがありましたね。たった1年前くらいのことだけど、今から思えば母親の私も心の緩みがなくこわばっていたと思えますよ。
それが今になって、よーくわかります。
その力が抜けた時というのが、A日程で失敗し、B日程でも失敗した、最後のC日程の時でした。
私自身は、C日程は国公立でダメだった子も流れてくるし、可能性は厳しいかなぁと思いつつ、でも、現役で受ける機会はもう訪れないのだから、この機会を存分に味わってきて欲しい!というふうに思え、ダメだったらもう一年やればいいじゃん!って、気持ちがシフトできたんですよね。
息子は息子で、何回も受けに行って大学の雰囲気が身体に馴染み、大学に通っている気持ちになった…と言っていました。その分リラックス感はあったのかなと思えます。
私の気持ちの変化もおそらく伝わっていたと思いますよ。
追いつめられた崖っぷちの状態でやっと精神的にはベストの状態?という、皮肉な流れだったということですよね(笑)
そして、良い結果を招いたのは期待を込めない方だったわけで、最大の力を発揮するには、リラックスの力と改めて確信をしました。
スポーツの世界でも緊張して力が入って結果を出せないというのはよくあることで、あなたも目にしたことがあるはずです。
期待とは「欲」ですね。
期待に応えようとするのも、自分以上となってしまったら、それはマイナスに働いてしまう。
「欲」がモチベーションになるときもあって、完全に否定できるものではありませんが、期待に沿えなくてもその子の素晴らしさは失われてはいないことは忘れずに!です。
変わらず優しいのかもしれないし、天然かもしれない。芯の強さもそのままかもしれない。
変わらずいい子であるのは間違いない。
期待をかけ、知らずにプレッシャーを与えて、その子が「らしさ」を失うのは親としても辛いこと。それを分かりつつもやってしまうのもまた親で、要はこの繰り返しの中から、ありのままを受け入れられるようになるのかもしれませんね。
子供の実力を最大に発揮させたいと思うのなら、まずは親が緩んでみましょう~。
ちょっとボケて子供が自然に笑ってしまう位の方が、きっと効果はでるのかも。
それと、期待しているな・・・と思えるときは、自分の思考が近視眼的になっていることがほとんどなので、私はそんな時、将来の自立した息子の姿を先にイメージし戻ってくることをします。
そうするとね、仮にここで躓いても、それが経験値でありマイナスではなくプラスになる!うまく行っても行かなくてもどちらもプラス!だったら、問題ないじゃん!というところに落ち着きます(笑)
そうやって一つ一つありのままの息子を受け入れられるようになってきたように思います。