【大丈夫!不登校】ブログ~母の日誌

小学校2年~高校3年まで不登校の息子について書いているブログです。 現在は受験を経て大学生になりました。不登校を受け入れ、変化してきた母の心を綴ります。

考え方

不登校の原因を探る中で出てきた3つ目の対策

投稿日:2016年10月16日


 

不登校は親の気持ちと子供の気持ちが背を向け合います。

学校に行ってほしいと願う母親の気持ち。
学校に足が向かない子供の気持ち。

どちらかに寄り添う解決策をとると、どちらかが我慢をすることになってしまい、だから、苦しみが生じて来るんですよね。

 

登校の行き渋りから学校に行けない原因を探っていくのが普通ですけど、ここで出てくる代表的なものが、

・いじめとか嫌な人がいるなどの友達関係。
・担任と合わない。

ではないでしょうか?

 

私の息子も最初はそうだったのだと思うのです。

でも、これらの問題が解決しても、学校に行くことはできませんでした。

言葉として表現されたものだけではなく、いろんな要素が絡み合っていて、今でもこれという原因がわからないのが実情です。

原因があって結果があるというのは、正しいのかもしれませんが、

学校の規律がダメなのかもしれない、
集団行動が苦手なのかもしれない、
人と会うのが苦痛なのかもしれないetc

グレーなところが多いような気がします。

 

原因がわかっていて、その原因をつぶしたことで登校できれば、それは親子でスッキリする解決。

でも、そうでない場合は、お互い妥協しながら、対策をとっていくことになります。

どちらの言い分にも偏らない、『行く』でもなく『行かない』でもない方法です。

 

親は、子供が学校に行けないのなら、次にどうして欲しいと願うのか?

学校に行かなくても勉強をして欲しいという人もいるでしょうし、家にいるのではなく人と関わりを持って欲しいという人もいるでしょう。

それから、好きなもの、得意なものだけでも打ち込んでくれたらいいという場合もあります。

 

お子さん側では、学校には行けないけど何ができるのか?

習い事なら行ける場合もあるでしょうし、家庭教師なら勉強できるという場合もあるでしょう。特定の友達となら会うこともできるということもありますよね。

 

子供の気持ちを尊重して、学校に行かないことを受け入れていく親が大半ですけど、心の中では、いつか通えるようになったらいいなと願っていて・・・。

願いの方向を見ながら、別な方向を見ないといけないという状態ですよね。

この状態では、苦しさはなくならず、辛い。

これは選択肢が2つになっていて、一つの選択をしているからで、表面上は見えなくても、心の中では、『行く』か『行かない』で判断しているからだと思ったんです。

 

何が言いたいかというと、

親もちょっと妥協し、子供もちょっと妥協する案。
親も少し楽になり、子供も少し楽になる案。

『行く』『行かない』に加えて、このような第3の案的なものを積極的に考えてみるのもいいのではないでしょうか?ということなのです。

これは、息子の小学校時代にこうしていたら良かったなという私の反省からきています。

もし、あの時こうしていたら今どうだったろう?

もし、そうしていたら、お互いの苦しみは軽減されていたかな?とちょっと悔いを残しているところがあるもので。

私の心は、息子の不登校を受けれているように見えて、いつも心のどこかで学校に執着していました。

自分で自分を苦しめていたんですよね。

苦しめるのも自分ですし、解放するのも自分です。

不登校問題に限らず、これはすべての人間関係に通じますね。

人は欲望があり、感情があります。

話の決め方は、両方の立場を考慮して、お互いが満足のいく形がないとこじれてしまいます。

欲望が相反する場合は、相手の欲望50%、自分の欲望が50%、このくらいの気持ちを持った方が、心を楽に生きていけるのではないでしょうか?

 








-考え方

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

不登校に効くプラセボ効果があったらいいよね^^

  女性の方は頭痛持ちの方が多いかな? 先日の母の日に、娘さんからを頭痛薬プレゼントとしてもらったという私の友人がいました(笑) 「必需品と言えば必需品だけど・・・」と笑っていましたけどね。 …

不登校も直球だけではなく、緩急つけて!

  18歳、しかも男の子。 この頃になると自分の仕事もリアルに視野に入ってくるのでしょうか? 私と比較したところで何にもなりませんけど、私にとっては、大学は就職へのつなぎの時間、勉強に精を出 …

なぜ、子供が不登校であることを言えないのか

  最近いただくメールで「子供が不登校であることを言えない」という声が多いなと感じています。 今日は、そのことに関して私が思うことを伝えていきますね。 私も最初から息子の不登校を言えたわけで …

小さな山を登ってもそれは「できた!」。「できたね^^」の言葉の積み重ねがもたらすもの

  今日は音声教材を聴いていて、「学習性無力感」という言葉を耳にしました。 「学習性無力感」、あなたは聞いたことがあったでしょうか? この言葉の意味を聞いたときに、不登校の子に起こりうる現象 …

【不登校】という状態は変わっていないかもしれない。でも、変わっているものがある

  不登校という状態はずっと続くのだろうか? これは親が抱える不安です。 我が家は不登校という状態に変化はなかったけれど、大学進学を目指したり、将来の自分の仕事をイメージしたり、息子自身であ …