私の今までの人生を振り返ったとき、体調面に現れるくらいにストレスが生じたものは何か?
それは人間関係です。
これは自分でもはっきりと言えます。
会社での人間関係。親戚との人間関係。そして、夫婦関係と親子関係。
会社での人間関係は、辞めることで解消しました。
親戚との人間関係も、問題処理が終わり、疎遠になったことで解消しました。
いずれも、会わなくなることで解消しています。
このように、離れることで解消できるなら、身体を守るためにも、離れることは一つの強力な解消法となりますね。
しかし、夫婦関係、親子関係はそうはいかない。
この場合にどうするか?
私も散々思い通りにならない感情と闘ってきましたが、結局、落ち着いたところは、
相手はどうにもならない、どうすることもできない、ということ。
子供には、学校に行って欲しい。主人には、もっと家庭に目を向けて欲しい。
こうした私の欲求は、
私自身がコントロールできないもの。
相手が思うとおりに動いてくれて、初めて欲求が満たされるのです。
欲求が満たされないと、それがどんどん痛みに変わり、体調面にも影響を及ぼします。
仮に、相手が思い通りに動いてくれて、自分の欲求が満たされても、また相手が思うとおりに動いてくれなければ、痛みが起こるんですよね。
その繰り返しなんです。
これは、自分がコントロールできないものをコントロールしようとするところからきています。
人は自分の問題であれば、解決するために自ら行動するものです。
息子であれば、今は受験勉強でしょう。
学校のせい、○○先生のせい、お母さんのせいetc不満や文句があるならどうぞ言ってください。
言ったところで、自分が受験する状況は変わらないし、文句を言っても合格はさせてくれませんから。
自分が勉強して入るしかないんですよね。
人のせいをやめて、自分の問題だと自覚すれば、自分で自分の行動をコントロールできます。
これは私も同じ。
子供が学校に行かないから、主人が仕事ばかりで家のことは放置するから、と子供のせい、主人のせい、としていたら、私自身の感情面での問題は解消されません。
息子の行動、主人の行動は、息子のものであり、主人のもの。
私がコントロールできるものではないんですよね。
私は長い間、コントロールできないものをコントロールしようとし、自分で自分を苦しめてきました。
それを知らなかったから、やり続けていたのです。
気付いてしまえば、すごく楽になるんですけど、ここが難しいのです。すごく・・・
ですから、ここに気付いて乗り越えることができるかが、成長のポイントなんでしょうね。
自分の考え方が問題だとわかれば、自分の問題に切り替わります。そして、自分の問題であれば、自分の行動次第で変えていくことも可能になるのです。
同じ考え方をしていれば、また同じ苦しみを味わうのは当然のこと。
同じ苦しみを味わいたくなかったら、別な考え方をしてみるしかありません。
例えば、
学校が向かないなら、仕事が向くのかもしれない。
そして、仕事に向くのだとしたら、独創的な発想や考え方をする性質は消してはいけないな、とか、この個性を活かすには今後どう接していけば良いのか、とか。
主人であれば、逆に毎日家にいられたらどうだろう?それは息子以上に苦痛かもしれないな、とか(笑)
だったら、気持ちよく働いてもらうには、どうすればいいだろうか?
主人が気持ちよく仕事ができる環境にするために、私ができることは何だろうか?
このように考えてみたらどうでしょうか?
これはあくまで一例ですけどね。
私が思う一番いいと思う方法は、家を居心地の良い空間にするということ。
家に居てホッとする。家族が笑って話せる。
息子にとっても、主人にとっても、家がくつろぎの場となれば、それがこころの安心につながるような気がしています。
誰かのせいと思っていたら、相手の心を満たすことはできません。
自分に問題があって、相手がそのような行動をとっていると思えば、自分の行動を変えることで変化していきます。
しかし、自分を変えることに抵抗を持つ人って多いんですよね。
でも、考えてみてください。それを貫き通したことでどのようなことが起きるのでしょうか?
人の心は離れていく。相手にも不満を持たれるだけ。
それがあなたの望みでしょうか?
自分自身の行動を見つめ、考えてみてくださいね。