私は、スティーブジョブス氏のスタンフォード大学での卒業式のスピーチが好きです。
この中でジョブス氏は3つのことを話しているのですが、今日はその中の一つ『点と点とをつなぐ』話について書いてみます。
ジョブス氏はリード大学に入学するも、その半年後には大学に価値を見出せなくなって退学します。
退学したことで、必修の授業に出る必要はなくなり、当時国内最高と言われていた、リード大学でのカリグラフィの授業に潜り込んで学ぶことをします。
その時は、このことが人生の役に立つとは思っていなかった。でも、その10年後、最初のマッキントッシュを作るときに蘇ったと言っています。
マックはフォントの美しさが有名ですけど、その美しさは中退後に受けたカリグラフィの授業から来ていて、このカリグラフィの授業に巡り合っていなければ、この美しさを搭載したパソコンは現れてもいなかった。
大学を辞めていなければ、カリグラフィの授業にも出会うことはなかっただろうと振り返っているのです。
その当時は、この出来事のつながりを予想できなかった、10年後に振り返ればそれがはっきりと見えるのだと。
そして、以下のように言っています。
点と点とのつながりはその時は予測できない。
あとで振り返って点と点のつながりに気付くのです。
だから、今やっていることが将来どこかでつながると
信じてください。
点がつながると信じていれば、
他の人と違う道を歩いていても
自信を持って歩き通せる。
それが人生に違いをもたらします。
私はこの言葉大好きで、今、私が不登校に向き合うことが、私の人生に違いをもたらすと信じています。
他の人と違う道を歩くことに不安をずっと感じていましたけど、今はむしろ、人と違う道をとことん極めよう、とさえも思っていて、不登校だったからできた、を前面に押し出す覚悟なんですよ。
そして、今現在の『点』が、10年後に振り返るときには、つながっていることを楽しみにしているんです。
どのようにつながっているかは、現在の私には予測できません。
ただ、現時点での想像はあります。
でも、10年後がそうと限ったわけではなく、また途中で別な点ができて、それもつながり、さらに大きいものになっているかも、とも思えているんです。
普通には経験できない不登校に直面していることは、私に与えれたられた何かかあるはずで、苦しみの真っただ中にいるときは感じなかった『点』です。
不登校11年目の今、私は、数年前の苦しみの『点』を振り返ってみることができています。
当時は苦しみだけで、逃れたい気持ちでいっぱいで、抑えきれない感情でもがくばかり。
それが今は『点』としてつながっている。
ジョブス氏の言葉の通りと思います。
だから、私も伝えたい!今苦しんでいるあなたに!
それがあなたにとっての『点』としてつながるときが必ず来ると。
それを信じてくださいと。