昨日、面白い話を息子から聞いたので、今日はそれをシェアします。
大学でも苦手な英語はついて回ります。
でも、幸いなことに、息子の学科では外国語が必須で、英語、ドイツ語、中国語、ハングル語、この4つから選択できるのです。
つまり、英語と第2外国語ではなく、外国語1つの選択でいいということ。
これも息子が悩んだところ。
苦手な英語を取れば単位を落としかねない。でも、英語ならカテキョーくんのフォローが入る。
他の言語を取ったら自力で頑張らざるを得ない。
息子の選択は、ドイツ語でした。
周りもゼロからのスタート。
少なくとも同じ地点からスタートは切れます。
教える側も初心者に教えるのですから、本当に中学で英語を初めて勉強するようなそんな感じですよね。
昨日までドイツ語の講義が2回あったようなんですけど、英語の知識がない方がむしろ学びやすそうな感じですよ。
教授もその辺は良く理解しているようで、みんなは英語を苦手と言うけど、英語とドイツ語は違うから、と言って、ちょっとこの文章を読んでみて、と黒板にある一文を書いたそうです。
その一文が、
『Tobe ! To be! Ten made to be.』
あなたもちょっと読んでみてください。
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読めましたか?
私も実はすっかりはまってしまったんですけど(笑)、
トゥ ビー! トゥ ビー! テン メイド トゥ ビー
私はこう読んでそこから訳すことを考えていました。
でも、実は、英語の意味はどうでもいいんです。
英語で読め!とは一言も言っていませんから(笑)
ローマ字で読んでみてください。一発で意味が分かるはずです(笑)
一応答えを買いておきますね。
ローマ字で読むと、
トベ! トベ! テン マデ トベ
わかりましたか^^
きちんと意味が通じる日本語ですよね。
飛べ!飛べ!天まで飛べ!ってね。
To be ! To be ! Ten made to be. という一文を見た瞬間、「あ、英語だ!」と私の脳は反応し、疑いもせずに意味を訳そうとしたんですよ。
ちなみに、受験英語をかじってしまった息子も英語読みをしてしまったそうです。
息子もやられました(笑)
きっと、私や息子だけではなく、あなたもそうかもしれませんね^^
思い込み、先入観の力とはこういうものです。
自分が間違っている・・・とは考えないのです。
心理系をも学ぶ学生達なので、こうした問いを教授が投げかけたのかもしれませんが、私はハッとしましたよ。
自分が正しいと思っていることがそうでないこともあるってこと。
私自身、息子が不登校になってから自分の考えを疑ってみるということを意識してきたつもりですけど、まだまだ思い込みはありますね。
さっきの一文は学校に真面目に通った子ほど、英語読みをして疑わないかもしれません。
親から言われ続けたこと。
学校で教わったこと。
純粋な子供の心に繰り返し入った教えは、その子の「観念」「信念」につながります。
真面目で素直な子ほどそれが「信仰」になり「洗脳」につながります。
公務員になるんだよ。銀行員になるんだよ。いい大学を出ていい会社に入るんだよ。
私もこれらの言葉を聞いてきました。あなたも一度や二度は聞いたことがあるのではないですか?
勿論、向いている子にとっては良い「洗脳」になりますけど、向かない子にとっては苦痛でしかなく、真面目な子ほど心を痛めてしまいます。そうなると、回復にも時間もかかってしまうのです。
一番大切なのは、その子の適性を見て、その子のできることは何かを探して、伸ばしてあげることではないでしょうか?
思い込みの中にいては、なかなか気付けないのがココ。
これは、私が長年苦しんできたのでよくわかるんですね。
学校は行くもの。
この思いは私もずっと思っていて、今でも学校は通えた方が良いと思っています。
でも、不登校が長くなるにつれて、学校で教わることが唯一の正解ではない、というのも見えるようになりました。
息子にとっては、大学に行くことが将来の臨床心理士という職業につながります。
この先、目標は変わることもありますけど、現時点での目標は臨床心理士です。
今、私が息子に対して言ってはいけないと思っていることは、
臨床心理士になるために大学に入ったんだから、頑張って卒業しなさい!
ですね。
やってみて違うとわかったら、心が苦しくなる前に、じゃあ何が向くだろう?
これを探すことに方向を変えるということですね^^
この柔軟性を忘れずに・・・と、自戒の意味も込めて今日はこれまで^^