ここ最近は、イチロー選手が3000本安打を達成したり、リオ五輪では、柔道、体操団体の金があったり、天皇陛下さまのお気持ち表明もあったりしましたね。
今日は私的に、体操団体金メダルから不登校を考えたいと思います。
少しずつ私の考え方に慣れ親しんで来れてるかなとは思うのですが、私は息子が不登校になり、そして、復学を諦めたことにより、息子の将来に焦点を合わせて、いろんな分野、角度から不登校を考えるようになってきました。
息子は復学できませんでしたが、今回の記事は、できれば復学を願う方に知っておいてほしい考え方です。
不登校問題は、不登校という狭いジャンルの中だけに解決策があるのではありません。
スポーツからも、政治からも、企業の問題からも、人間関係からも大いに解決策となるヒントは得られます。
私が体操団体の金メダルから何を思ったかを書いていきますね。
体操日本チームの戦略は、予選を1位で通過し、決勝種目のスタートを床運動から始めること、そして、ここでリードを奪い、最終種目の鉄棒で引き離す、というものだったようです。
ところが、思うどおりに事は進まず、予選ではミスが重なり、4位通過。決勝は苦手とするあん馬からのスタートとなりました。
しかも、そのあん馬で落下というミスを出してしまう厳しいスタートともなってしまったのです。
状況としては、このようなものでした。
このような不利な状況でも金メダルですよ。スゴイですよね^^
日本の多くの方に、たくさんの教えをもくれた金メダルと私は思います。
私が拾ったポイントは、
- 予想通りに進むということは、あまり考えられないということ
- 予想通りに進まなかったことを想定して、その対策が立てられているかということ
- 目先の失敗という近視眼的な視点から離れて、あくまで金メダルを取るという最終的なゴールに向けて、包括的な視点で見れるかということ(遠近法的な感じですね)
この3つです。
これは、不登校に活かすならという、私の視点にすぎないもので、日本チームの戦略とは違いますからね。
では、不登校に当てはめていきます。
不登校になると、親は普通、復学を願います。そして、復学できるように動いていきます。
これは、あくまで復学という短いゴール設定なんですよね。長期のゴールがない状態なのです。
だから、また通えなくなった時に、落ち込み、悩み、苦しむことになります。
でも、あらかじめ通えなくなることを想定して、対策を持っていたらどうでしょう?
そんなに慌てふためくことはなく、しかも想定内の出来事として、子供に不安や心配を見せることなく、向き合えます。
同時に、親のそうした動じない態度が、子供に安心をももたらすとも思えます。
そして、これが大事なんですけど、子供を育てていくうえでのあなたの最終的なゴールってそもそもどのようなことでしょうか?
復学なのでしょうか?
私のゴールは、息子が自立し、親がいなくなっても一人で生きていけるようになること。
もし結婚して家族がいれば、家族の生活を守れるように、きちんと必要な収入を得ていけるようになることです。
最終的なゴールという、長期的な視点を持っていれば、途中の失敗の修正はいくらでも可能、という考えを持てると思うのです。
途中の失敗で、挫折して、この世の終わりのように感じることもないはずです。
一つダメな材料が見つかった、それでいいと私なら思います。また別なことを考えてトライすればいい。
モチロン、その挫折にぶつかったときには、「あ、またダメかー」って思いますよ。
でも、長期的な自分の中でのゴールに目を移すと、深みにはまらずに戻ってこれるんですよ。
そして、次の手を考えられる。この繰り返しなんですね。
あなたのお子さんに望む最終的なゴールはどんなものでしょう?
子供の幸せを願うということに間違いはないですけど、幸せというのは人によって基準が違うので、ちょっと考えてみるのもいいと思います。
今まで、こういったことを考えたことがありますか?
お子さんが成長した時にどうなっていて欲しいか、イメージしたことはあるでしょうか?
もし、なかったらちょっとイメージしてみてください。そして、そのゴールに向かって軌道修正しながら進んでいく視点を持ってみてください。
こうしたことも1つのヒントになるのではと思ったので、ちょっとお伝えしました。